2020年3月、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に血液型が影響を及ぼす可能性があるとの主張が中国の研究チームから提起されました。これによると、血液型A型が相対的に感染に脆弱である反面、O型は感染リスクが比較的少ないという結果が出ているとのことです。
既に、新型コロナウイルス感染症リスクに関する血液型のデータが出ているので、以下に示してみました。
武漢の健常者3694人の血液型分布は以下のとおり。
- A型が32.16%
- B型が24.90%
- AB型が9.10%
- O型が33.84%
武漢市金銀潭医院の新型コロナウイルス患者1775人の血液型分布は以下のとおり。
- A型が37.75%
- B型が26.42%
- AB型が10.03%
- O型が25.80%
コロナウイルス患者の血液型分布の占める、対健常者の血液型分布は以下のとおり。
| 血液型 | 患者率 | ? | 健常者率 | 感染リスク |
| A型 | 37.75 | ÷ | 32.16 | 117% |
| B型 | 26.42 | ÷ | 24.9 | 106% |
| AB型 | 10.03 | ÷ | 9.1 | 110% |
| O型 | 25.8 | ÷ | 33.84 | 76% |
つまり、A型:117% > AB型:110% > B型:106% > O型:76%、
と、血液型A型が最も感染率が高く、血液型O型が最も感染率が低い、
というデータ結果であるということです。どうなんでしょう?以上の根拠と最新の研究結果について、調査を入れてみました。
新型コロナウイルスで血液型による感染リスクが生じる原因は?
新型コロナウイルスの感染しやすさがなぜ、血液型によって違いが生じているのか?
研究チームでは、感染リスクが生じる原因について、推定としながらも、『血液型は赤血球表面の抗原によって決定される。抗原は免疫反応を誘発する。このような特徴が新型コロナ感染の可能性において違いを生んでいるのでは』としています。
新型コロナウイルスが血液型でA型不利、O型有利?との研究結果は、あまりにセンセーショナルですが、このように言われてみると何となく納得・・でしょうか。
新型コロナウイルスと血液型による感染リスクの研究の今後は?
今回の研究結果について、中国の研究チームは、これはあくまでも予備的研究結果であって、今後さらに追加研究が行われなければならないことを前提としているとの見解を示しています。
ただ、今回の研究結果については、今後の新型コロナ防疫環境で有意義な役割を果たすことができるとしています。
さて、最新の研究結果はどうなっているでしょう?
新型コロナウイルスと血液型感染リスクの関連記事
現在、新型コロナ感染と血液型との関係を示す大規模な研究が、世界で急速に進められています。なぜ、血液型によって新型コロナの感染率や重症化率が違ってくるのでしょうか。https://t.co/OcbaJwuJ4S pic.twitter.com/qWCneWGrhq
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) September 12, 2021
中国の研究成果に対して、2020年7月、新型コロナウイルスの重症化の遺伝的要因
-ABO血液型が関係する-という内容の研究成果が、著名な医学誌であるニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(New England Journal of Medicine:NEJM)より発表されました。
⇒ 新型コロナウイルスの重症化の遺伝的要因-ABO血液型が関係する- | 公益財団法人 東京都医学総合研究所
また本件、2021年9月に、: 東京医科歯科大学名誉教授の藤田 紘一郎氏が、「新型コロナ感染率「血液型で異なる」科学的根拠・なぜ「O型は重症化しづらい」と言われるのか」というテーマで、詳しく述べておられます。
⇒ 新型コロナ感染率「血液型で異なる」科学的根拠 なぜ「O型は重症化しづらい」と言われるのか | 新型コロナ、長期戦の混沌 | 東洋経済オンライン
やはり、血液型と新型コロナ感染症との間には「関係性がある」という事のようです。
コロナ禍も過ぎ、罹患頻度の少ない「第5類」に分類された「新型コロナ感染症」ですが、その脅威が消えたわけではありません。今後とも、最新情報に留意したいと思います。
