
「マヌカハニー」から、除草剤グリホサートの成分が検出されたことがわかりました。
マヌカハニーは、日本でも人気のニュージーランド産の高級蜂蜜です。
このマヌカハニーですが、新型コロナ対策としても、強い抗菌作用を持つ「食べる抗菌剤」とし、日本のみならず世界的に需要が伸びている現状にあります。
そのマヌカハニーから、除草剤グリホサートの成分が検出されて問題となるのは、この「除草剤グリホサート」が、現在、発がん性が疑われ各国が使用禁止に動いているものであるということです。
成分が検出を報じたのは、ニュージーランドの国有テレビ局TVNZで、その情報源は、同国の第一次産業省がまとめた調査報告書(ニュージーランド政府のサイトで閲覧可能)です。
改めて、マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの花蜜を原料としており、いわゆる、マヌカハニー本国からのレポートとなります。
マヌカハニーそのものの安全性について、同報告書は以下のように報じています。
報告書は、市販の蜂蜜製品からは政府の残留基準を上回る量のグリホサートが検出されなかったことから、同国産の蜂蜜の安全性に問題はないと強調している。しかし、報告書は同時に、グリホサートが残留している蜂蜜に海外の消費者が拒否反応を示すリスクも指摘している。
yahoo!ニュースより引用
ではなぜ?高級蜂蜜のマヌカハニーに「除草剤グリホサートの成分」が検出されることになってしまったのでしょうか。
また、発がん性が疑われて各国が使用禁止に動いている「除草剤グリホサート」に対する日本の対応はどうなっているのでしょう。
目次
ラウンドアップとグリホサートについて
広く普及している除草剤(農薬の一種)に「ラウンドアップ」という製品があります。『ラウンドアップマックスロード』という名称が一般的です。
このラウンドアップは、グリホサート系の除草剤であり、グリホサートカリウム塩液剤を48%含んでいて、その効能は、植物の葉や茎にかかることで、その植物を根まで枯らします。
要するに、グリホサート=(イコール)ラウンドアップということで、各国が発がん性が疑われて使用禁止に動いている「除草剤グリホサート」とは、農薬の『ラウンドアップ』であるということになります。
ラウンドアップのこれまで
これまで、安全性が高く、適切に使用する限り人の健康被害はないとされてきたラウンドアップは、世界の160カ国以上で広く使用され、日本や米国では最も多く使用されているといいます。
このラウンドアップは、遺伝子組み換え作物を枯らすことなく、作物の間に発生した雑草のみ枯らすということで重宝して来ましたが、「遺伝子組み換え」を神の領域として、これに反対する勢力から否定されるようになったとのことです。
参考:『農業経営者』2019年6月号 No.279 特集「ラウンドアップの風評を正す」から転載
とはいえ、発がん性のあることが報告され、非使用が国際的な動きとなった現在、再評価が急がれるのではないでしょうか。
人命こそ第一です。
マヌカハニーにグリホサートが検出された経緯
グリホサートが検出されるに至った原因として、農地(ニュージーランド)に比較的近い場所に巣箱を置いた結果、ミツバチが【グリホサート】を浴びたクローバーや牧草の花蜜を集めてしまったためと推測しているとのこと。
ミツバチが蜜を集めるために飛び回る範囲は半径2~3kmと言われており、グリホサートが検出された蜂蜜は、農地から巣箱までの距離がこれ以内だった可能性が高い。
(中略)
現地の事情に詳しい日本の輸入業者によると、農薬汚染に敏感な養蜂業者は、ヘリコプターを使うなどして、農薬汚染の心配のない山奥に巣箱を設置するという。逆に、安全意識が比較的低い養蜂業者は、農薬汚染のリスクを承知で作業が楽な場所に巣箱を設置し、結果的にグリホサートが蜂蜜に混入してしまうという。
yahoo!ニュースより引用
除草剤グリホサートに対する日本の対応
除草剤グリホサートを多用する日本では、実は、学校給食のパンからも検出されているそうです。しかし、日本政府に動きは無いといいます。
最近は、発がん性に加え、哺乳類の生殖機能への影響や人の発達障害との関連を指摘した研究結果も報告されるなど、研究が進むにつれ安全性に対する疑念が一段と強まっている。
日本でも、グリホサートは農業や公園の除草、ガーデニングなど様々な場面で使用され、学校給食用のパンや国産大豆などからの検出も相次いでいる。しかし、政府による使用規制強化や禁止の動きは今のところなく、消費者の間で不安の声が高まっている。
yahoo!ニュースより引用
マヌカハニーに発ガン物質グリホサート検出に対するツイッターの反応
マヌカハニー… 毎日食べてるんだが。。 いつも買ってるショップ、コメント出すだろうか。
— なち (@dolce_711) August 16, 2020
マヌカハニーって、NZのお土産の定番だし、我が家の冷蔵庫にも最高純度のやつあります。#マヌカハニー #発ガン性
新型コロナで人気沸騰の高級蜂蜜から発がん性疑惑農薬(猪瀬聖) – Y!ニュース https://t.co/mSch6tQt6s
— Z400LTD (@turtle_reon) August 16, 2020
これだけのニュースになるのに、なんでこの国は規制しないんだ?
どうしても、発ガンさせたいのか?
そして、大きなスペースで売っているホームセンターも同罪だぞ!
マヌカハニー 一部除草剤検出#Yahooニュースhttps://t.co/BbHufJ9Gze— ラードまん (@terusorachieluv) August 16, 2020
【マヌカハニー 一部除草剤検出】#Yahooニュースhttps://t.co/i8kZkH7ne1
日本でも給食のパンから検出。子供の身体に良くないと分かっていてもスルー。本当にお金のことしか考えなくなった日本。日本はほんとうに貧しい国に成り下がってしまったね。
— どこちゃん (@primeradiant) August 16, 2020
マヌカハニー 一部除草剤検出 2020年8月16日 https://t.co/0uUHPyMWqp
発癌性が指摘されてEUが30年前から「輸入禁止」にしてる米国の除草剤「ラウンドアップ」、日本はジャンジャン輸入し続けてるけど、心配ですね— kinokono (@kokoroh) August 16, 2020
(・~・ ).。oO(一部報道されているマヌカハニーからの除草剤検出ですが、昨年検出されたのは
「NZ国内向け、マルチフローラルマヌカハニー」
で検出率は18%。いずれもNZ基準値以下。
日本で出回る食パンやパスタに比べても遥かに低い数値です。
更に、NZでは輸出向けと国内向けは別ラインです。)— 三幸貿易公式 (@SANKO_TRADING) August 16, 2020
【マヌカハニー 一部除草剤検出】https://t.co/sLFbkOIRnS
NZの「マヌカハニー」から、発がん性が疑われている除草剤の成分が検出されたことが判明。同国の報告書は、市販の蜂蜜製品からは政府の残留基準を上回る量は検出されなかったことから、安全性に問題はないと強調。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) August 16, 2020
マヌカハニーに発ガン物質グリホサート検出のまとめ
新型コロナの影響で、日本でも、高級蜂蜜マヌカハニーの需要が高まっていた矢先の「発ガン物質」の検出報告でした。
マヌカハニーそのものは「グリホサートが基準値内」なので安全、と報告されても、発ガン物質が入っている可能性があるとわかった段階で、今後とも手にする人はいるものでしょうか。
また、除草剤グリホサート(ラウンドアップ)の使用について、日本政府に動きが無い中、国際的に排除された「グリホサート」が、日本に大量に入って来るのではという懸念の声もあります。
どうも、本件の背景には、大きな力が働いているように感じるのは筆者だけでしょうか・・。
時に、新型コロナ対策よりも大きな問題であるようにも思えます。