ながえ孝子ブログ Blog
受け継がれる想い
その作業所を見つけたのは、信号待ちをしている時でした。
ふと見上げたビルの2階の窓に「福祉作業所」の文字。
こんな町の真ん中のビルの中の作業所というのは初めてです。
おじゃまして所内に入ってまたびっくり。
素早い慣れた手捌きで、あっという間に箱を包装していくスピードに驚きました。
クリスマスのせいか来られている方は数人でしたが、
皆さん様々な障害を乗り越えて各自の作業をマスターして、
着実に作業をこなしてらっしゃるのです。

町の中の作業所のいいところは、
公共交通機関を使って独力で皆さんが集まってこられるところです。
その有り様は、東京からも都議会議員の方が視察に来られたそうです。
「そもそも作業所を始められるようになったきっかけは?」
という私の問いに、作業所の管理をされているMさんは、こんな話を聞かせて下さいました。
「昔、身体障害者福祉作業所にボランティアで手伝いに行っている時に、
知的障害の息子さんをもたれているお母さんが、相談に来られたんです。
『自分はもう80歳になるけど、息子のことが心配で、
何とか面倒を見てくれるところがないだろうか。』
そのお母さんの必死の願いに心を動かされて、
身体障害だけでなく、知的障害など色々な障害を持った方たちが、
一緒に働ける作業所を開こうと、開設に向けて折衝したり努力を重ねて
やっと開けるようになった時には、そのお母さんは息子さんを残して亡くなってしまった。
間に合わなかったんです。
安心させてあげられなかった無念の想いがずっと忘れられないんですね。」
この話は私の胸にもズシンと響きました。
ある人の想いが、ある人に受け継がれ、また別の人に伝えられる…。
息子が仲間に支えられて、生きがいを感じながら、仕事しながら、
毎日を暮らせたらどんなにいいだろう…
お母さんの願いは痛いほど分かります。
「民主党は、障害者自立支援法を変えると言ってくれました。だから応援してます。」
その言葉をしっかり胸に刻み、何のために皆さんが政権交代をさせて下さったのか、
答えを出して行きたいと思っています。