ながえ孝子ブログ Blog
2009年07月08日 (水) 02:07
大海原の向こうに
扉の向こうには海が広がっていた…と思うほど、その船は存在感を持って輝いていたんです。
玄関に帆船模型を飾っておられるお宅もありますが、この船は別格です。
木彫の美しいフォルム。

しっかりとした手ごたえは、安心して乗っていられる信頼感を感じさせて、
旅心もかきたててくれます。
原木から丁寧に削りだした丸みを帯びた帆は、
まさに風を一杯にはらんで、前へ前へと誘ってくれます。
作られたのは、「72歳になったんよ。」とおっしゃる、この家の主のお父さん。

「船に長いこと乗っとったけん、造りはもう身体が覚えとるんよ。」
「これは芸術品ですねぇ。作るのにどのくらいかかりました?」
「2週間くらいかなぁ。」
「ええーっ、2週間で!集中力の賜物ですねぇ。」
「そんなすごいことはないけど、作りよったら楽しいけんねぇ。」
「なるほど…」
市井のアーティストの力の源は、「愛する魂」
確かに、船を、海を、風を、自分を包む全てを愛している気持ちが溢れています。
それが見る者を心地よくさせるのでしょう。
風よ吹け、帆を高く上げよう!
目指すは、大海原の向こうの未知なる世界。
波は高くとも恐れはしない。もっと吹け!
この航海の先には、新たな国が待っているのだから。
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