ながえ孝子ブログ Blog
手作りの杖が教えてくれたこと
初夏の陽気です。
今日から5月です。
歩いていると軽く汗ばむくらいです。
向こうから来られるおじいちゃんの突いていらっしゃる杖が、
面白い手作り風なのでお尋ねすると、やっぱり、ご本人作でした。
「家に一杯作ってあるよ」
とおっしゃるので伺ってみると、
本当に何本もの杖が立てかけてあって、それぞれが特徴があるのです。
木の自然なこぶを、そのまま握りに活かした物や、竹素材や、桜の艶のある杖などなど。
「作るほどにちょっとずつ賢うなってな、
坂を上がる時は、こう曲がっとるほうが身体の重みがかかって登りやすいんよ」
へぇ~、お歳をお聞きしてまたびっくり。
御歳90歳。
「やっぱり、足腰の鍛え方が違うんですねぇ」
などお話しているうちに、目の輝きが増してこられるのです。
話をすることが何よりも前頭葉に刺激を与え、若さを保つのに効果があるといいます。
確かに、話すほどに表情が生き生きと、顔色も明るくなっておられる。
一人暮らしのお年寄りのところへ、
生活のこまごましたお手伝いにヘルパーさんが訪ねることは大変助かることでしょうし、
話をすることで薬とはまた違った健康への効果があるでしょう。
今、要支援2の状態のお年寄りは、訪問介護サービスを最大週3回まで利用出来ますが、
その1時間半の制限の中で、今日と明日の食事の買い物と調理を行うだけでも難しく、
会話をする余裕はありません。
でも、人と触れ合って会話をし、ハツラツと生活をしていると、寝たきりにならないわけです。
寝たきりのお年寄りをつくってしまい、10兆円近い高齢者医療費がかかることを考えると、
お年寄りの生活を支えるサービスを充実させた方が、結局安上がりで、
お年寄りが最後まで誇りを持って人生を送ることができるのです。
初期の介護サービスの質を充実させることは、
寝たきりになってから如何にベッドを確保するか、という問題の前に、
考えていかなければならない予防策です。
