ながえ孝子ブログ Blog

2009年03月10日 (火) 23:48

森の音楽隊が奏でるものは…

扉を開けたら、メロディに満ちていました。
奏でていたのは、森の音楽隊の皆さん。
切り株の上に勢ぞろいした木作りの人形楽師たちが、オーケストラを組んでいました。
よーく目を凝らすと、すべて自然の木の枝や、木の実や、木の皮などでできているのです。

森の音楽隊

「これだけ勢ぞろいさせるのには、何年かかられましたか?」
音楽隊の生みの親であるお父さんにお尋ねすると、
「去年の夏に退職してからやけん、4~5ヶ月かな」
とお聞きしてびっくり。
だって、切り出して形を作っているのではなく、あくまで自然の造形を生かして、そのまま組み合わせて、楽器や演奏する姿態を表現しているのですから。

ぴったりはまった形を作り上げるのには、どれだけの素材を集め、それを如何に組むか、準備や考えることや試行錯誤には、相当な時間がかかったに違いありませんから。

「やりだしたら、面白くて、がぁーっとやれらい。これを、どう生かしていったらええんか、どう使ったら、面白くなるか、考えとる時間が楽しいんよ」
このお父さんの話に、なるほどと大きく頷くことができました。

『調和』を見出していくことは、大いなる喜びの作業だということは、私にも理解できます。
一つ一つでは曲がった木枝に過ぎなくても、『調和』させれば、りっぱな音楽隊に生まれ変わる。
そして、その一体一体は、世界に唯一つの物です。

人の社会だって同じでしょう。
いろんな考え方、様々な仕事や価値観の人が集まって、たくさんのお声が集まって、それが『調和』して、本当に素晴らしい世の中が生まれるのでしょう。
似たような境遇や、同じ立場の人ばかりでは、かえって単一でつまらない世界になります。
異なる音色を『調和』させるには、まずそれぞれの声にじっくり耳傾けることが大事です。
その時間をお父さんのように、楽しみたいものです。

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