ながえ孝子ブログ Blog
地域の農業を支えたい
今日は晩秋と思えぬポカポカ陽気で、3連休を楽しむ多くの皆さんにお会いしました。
潮見校区の「ふれあいマーケット」は、
手作り品やリサイクル品を買い求められる皆さんで賑わっていましたし、
堀江校区の「収穫祭」では、
地区の100年を越すお神輿が出て、炊き出しのおにぎりなどが振舞われ、実りの秋を皆さんが堪能しておいででした。
私も、堀江地区の誇る「栄吾米(えいごまい)」のおにぎりを頂いたのですが、これが美味しかったのなんのって。
お米の一粒一粒がふっくらはりはりしていて、ピカピカ輝いてます。
そして、頬張るとお日様の香りがするのです。
甘くて独特の風味があって、『松山鮓(まつやますし)』は、この「栄吾米(えいごまい)」で作られていたそうで、子規さんのお母さんに松山鮓を振舞われて、夏目漱石がおかわりをしたのは、そりゃそのはずだ、と頷ける美味しさでした。
1800年、和気郡大栗村大上(東大栗町大上)に生まれた上松栄吾が、四国霊場88か所巡礼の途中、土佐の山あいで発見した、一株の稲の変種を持ち帰り、品種改良を重ねて生み出したのが「栄吾米」。
茎は丈夫で風雨にも耐えられ、米粒は太く、白くて光沢があっておいしく、つきべりも少ない、今までにない良質の品種だと、江戸末期から明治・大正にわたり、松山地方に広く作られました。
大阪市場でも、「伊予栄吾米」は好評で、通常米の1割5分から2割の高値で取り引きされたそうです。
小学生の皆さん達が、「栄吾米」おにぎりを、パクパク食べてました。
こんな美味しいお米が松山にあるのです。
誇りを持って作られる農家の皆さんを、今支えなければ、この歴史のある美味しいお米も消えてしまうかもしれません。

農村を取材する度に、
「もう農業で食ってはいけん。」
こんな声を度々お聞きしました。
確かに、農業はしんどい仕事です。
天候変化のリスクも高い、生産者が価格を決められない。
「ほやから、もう息子には農業継がんでええ言よる」
というお声をよくお聞きしました。
実際、農家は、この22年間で201万人減り、後継者不足が大きな問題です。
今、農家の皆さんは、世界と闘っておられます。
安い輸入農産物と並べられ、価格競争では、地産の農産物は不利になります。
農家の皆さんを、所得保障で、支えたいと思っています。
標準的な販売価格と生産費との差額を基本として補てんするシステムで、
分かりやすく言うと、中国のねぎが1束100円で売ってて、愛媛産が200円だとしたら、
その差額を補てんして、100円同士で並べられるようにしたら…
同じ100円なら皆さん愛媛産のネギを買われるでしょう?
これまで日本の農業支援が大規模農家など限定だったり用水路を作るなどの農業土木中心だったのを、すべての農業そのものへと振り向けます。
実際、欧米では各国、所得補償等 何らかの形で自国農業を助成しています。
農業所得に占める戸別補償の割合が、イギリスは71%、フランスは52%。
日本も、所得補償して、競争に勝てる足腰の強い農家に成長するよう側面支援をする必要があります。
今年夏、大三島で取材をした時、私も驚いたのですが、東京・大阪などからI(アイ)ターンで農業がしたいと移住してきている方が、大三島だけで10人いらっしゃいました。
こういう農業に新規参入したいという方も、この所得補償があれば、随分ハードルは低くなるはずです。