ながえ孝子ブログ Blog
追いつき追い越せ
世界の都市が競っています。
我こそは機能的で便利で美しく快適な街であることをアピールし、
都市の価値を高めていこうと。
上海は、100階超のビルを3本建て、その周囲を50階級のビルで囲み、
そのまた周囲を30階級で囲み、
遠目に現代のピラミッドのような高層タウンを作ろうとの取り組みを進めています。
ビルを高層に積んだおかげで、脚元はすっきりし、空いたスペースに樹を植え、
街路樹や公園、ポケットパークが広がって、風が心地良いのです。

また、ビル同士を地上2階の高さでウォーキングデッキが繋いでいて、
街を回遊できるようになっています。
街の中心でサークル状になったデッキでは、人々は車の往来を気にすることなく、
ビルの写真を撮り、ゆったり陽射しを浴びながらベンチに腰掛け、
コーヒー片手に談笑しています。
地下街もありますから、街が3倍活用されて、世界からの観光客を受け入れています。
街自体が観光資源です。

その新しい街の対岸では、租界地時代の大理石造りのクラシカルなビルが、
中だけ改装され、おしゃれなレストランやブティックとなって蘇り、
レトロな雰囲気で観光客を引き付けて賑わっており、
古さと新しさを併せ持つ、奥深い街となっています。

もう一つ驚いたのは、<交通ハブ>を作っていること。
国際空港の隣に高速鉄道の駅、その隣にリニアモーターカーの駅も作っているのです。
日本で言う新幹線の駅の待合ホールのでっかさ!
超巨大なドームの向こうは、霞がかかってるくらい。
そこを埋める大勢の旅行者は、出発15分前から改札が始まると、
ドームの両端にずらり並んだゲートから、階下のホームへと降りていきます。
実にシステマティックに流れが作られています。
「日本は負けてるんですかねぇ。」と問うと、
「そりゃそうでしょ。こっちはリニアが走ってるんですから。」と言われ、
二の句が継げませんでした。
高速鉄道は日本の技術を受け入れ、今やリニアを走らせてるパワーに、
もはや「日本は技術立国」と自慢している場合ではない、
追い越されたことを自覚し、追いつき追い越せの意識を持たなければと感じました。

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