ながえ孝子ブログ Blog
『寺島実郎の時代認識』
昨日、(財)日本総合研究所会長であり、
多摩大学学長の寺島実郎さんのお話をお聞きしました。
「民主党港湾振興議員連盟」の設立総会の記念講演でしたが、とても面白い講演で、
一番インパクトがあったのは、講演の資料集が一冊配られたことです。
これまでレジュメないしは資料集として数ページの綴りを渡されたことはありますが、
この資料集は、『寺島実郎の時代認識』と銘打ってあって、
50ページ近い一冊の本と言ってもいい内容のものです。
寺島さんが今の認識を持つに至った、現代世界を現す数字と、
そこから読み解ける世界の変化が記されています。
衝撃の数字、その1は、2009年の日本の貿易総額に占める比重が、
アメリカ13.5%に対し、中国20.5%にもなっていること。
アメリカは2000年に25%占めていたものが減少し続け、
中国は1990年にはわずか3.5%だったのが増え続け、
シンガポールや香港など華僑経済でくくった大中華圏でみると、30.7%にも伸びています。
つまり世界の貿易構造が、アジア中心にシフト換えされてきたのです。
それに伴って、物流も物流拠点も変化し、太平洋側港湾は空洞化していって、
2008年の世界港湾ランキングでは、横浜29位、神戸44位。
かつて世界で3本の指に入っていた神戸が44位…。
世界1位はシンガポールで、2位が上海。
気になるのは、5位の釜山がアジアのハブ港化していること。
仁川空港のハブ化も含めて、韓国の勢いに圧倒されます。
運輸交通分野でも、時代を先取りできなかった出遅れ感が…。
いつの世も変化はつき物ですが、その時代の波を読んで、備える、投資する。
経済も水先案内人が大事ですね。